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円頓戒 えんどんかい

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

円頓戒
えんどんかい

天台宗で奉じる大乗戒。古くは円戒。『法華経』の精神により,『梵網経』などから採用した戒。最澄により大成,実行された。この戒を授ける場所 (一乗戒壇) の開設が日本天台宗の樹立となった。しかし,この戒壇設立は,伝統的な二百五十戒 (部派仏教の戒律) を捨て比叡山が南都の支配から独立することを意味したため,南都僧綱の拒絶にあって最澄生存中に戒壇設立の勅許は得られなかった。

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デジタル大辞泉の解説

えんどん‐かい〔ヱンドン‐〕【円頓戒】

天台宗で、円頓の妙旨に基づいて授けられる大乗戒。梵網経(ぼんもうきょう)に説く菩薩(ぼさつ)戒。円戒。

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百科事典マイペディアの解説

円頓戒【えんどんかい】

古くは円戒。天台宗で行われる大乗菩薩(ぼさつ)の守る戒。法華によって組織された天台円教の理念と〈梵(ぼん)網経〉などによる菩薩戒(三聚(さんじゅ)浄戒)との結合によって立てられた戒で,これを受けるとき,すでに成仏が約束され,これを犯すことがあっても,受けることによって得た止悪修善の原動力である戒体は失われないなどと説く。

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大辞林 第三版の解説

えんどんかい【円頓戒】

最澄の唱えた梵網経に基づく、天台宗の戒。円戒。大戒。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

円頓戒
えんどんかい

仏教用語。円戒ともいった。円頓とは円満頓速(とんそく)の意で、この戒を受け、護持することによって完全円満な人格形成が速やかに成就するとして表現された語。最澄(さいちょう)が天台宗を独立するにあたって小乗戒を捨て、『梵網経(ぼんもうきょう)』による十重四十八軽の大乗戒を受けて比丘(びく)を称することができるとした円戒がその始まりで、天台宗や浄土宗などで依用されている戒法である。[石田瑞麿]

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