井上大智(読み)イノウエ ダイチ

20世紀日本人名事典 「井上大智」の解説

井上 大智
イノウエ ダイチ

昭和期の宗教家 少林窟道場主。



生年
明治35(1902)年1月23日

没年
昭和59(1984)年2月25日

出生地
山口県岩国

旧姓(旧名)
島田

別名
幼名=チエ

経歴
幼時から虚弱で、18歳の時には衝心脚気に悩んだため、禅の一派である少林窟道場の開祖飯田〓陰に入門。のち師の勧めで同門の井上義光(のち第3代同道場主)と結婚し、28歳で出家した。入信以来、肋膜炎や仙骨カリエス・子宮ガンなど数々の難病を患いながらも坐禅に打ち込み、心の平安仏教神髄を体得したという。66歳で夫と死別後は第4代少林窟道場主となり、門下の指導に後半生を費やした。その宗教哲学は、宗旨にとらわれなず広汎かつ簡潔なもので、多くの人に支持された。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「井上大智」の解説

井上大智 いのうえ-だいち

1902-1984 昭和時代の宗教家。
明治35年1月23日生まれ。病気になやみ,飯田欓隠(とういん)がひらいた少林窟道場に入門し座禅修行。同門の井上義光(少林窟道場3世)と結婚,28歳のとき出家。66歳で夫と死別,少林窟道場4世をついだ。昭和59年2月25日死去。82歳。山口県出身。旧姓は島田。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android