交趾支那(読み)コーチシナ(その他表記)Cochin China

精選版 日本国語大辞典 「交趾支那」の意味・読み・例文・類語

コーチシナ【交趾支那】

  1. ( [英語] Cochinchina ) インドシナ半島、ベトナム社会主義共和国南部の地方のヨーロッパ人による旧称。メコン川下流域の沖積平野を中心とし、世界有数の米産地。主都サイゴン(現ホーチミン市)。一二世紀以降カンボジア王国アンナン安南)王国に支配され、一八六三年フランス領となり、一九四九年ベトナムに併合。コシャンシーヌ。

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旺文社世界史事典 三訂版 「交趾支那」の解説

交趾支那
コーチシナ
Cochin China

ヴェトナム社会主義共和国の最南部,メコン川下流域のメコン−デルタと呼ばれる沖積 (ちゆうせき) 平野一帯の呼称
メコン−デルタは12世紀ごろからカンボジアが支配したが,17世紀後半にヴェトナムに征服された。安南人の南下につれて,コーチシナは南部の呼称に変わり,1887年以後,フランス領インドシナの一邦となった。1946年にコーチシナ共和国として一時独立したが,49年ヴェトナム共和国に併合された。この呼称は,現在ヴェトナムでは使われていない。

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