交野天神社(読み)かたのあまつかみのやしろ

日本歴史地名大系 「交野天神社」の解説

交野天神社
かたのあまつかみのやしろ

[現在地名]枚方市楠葉丘二丁目

本殿祭神は光仁天皇を主神とし、天児屋根命と菅原道真を合祀する。また本殿の東に末社八幡神社が祀られる。旧村社。継体天皇樟葉くすは宮跡伝承地として府の史跡に指定。「続日本紀」によると、延暦四年(七八五)一一月一〇日、桓武天皇は中国の皇帝の例にならって天神を「交野柏原」に祀って祈願したが(→交野郊祀壇跡、社蔵の元禄一五年(一七〇二)山城石清水いわしみず神宮寺僧実長筆の縁起は、この天神祭祀をもって当社の始めとする。古くは「交野天津神」と称し、後に樟葉天神社または楠葉くすは神社あるいは天満宮などといい、その神宮寺は石清水八幡宮別当寺に属し、維新神仏分離で廃止された(大阪府史蹟名勝天然記念物)。また明治五年(一八七二)字対馬野の春日神社(祭神天児屋根命)と字岸の町の天満宮(祭神菅原道真)を合祀し、同二一年二月、社名を現在の交野天神社と改称した(旧版「枚方市史」)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報