今川状(読み)いまがわじょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

今川状
いまがわじょう

室町時代の初期,今川了俊 (貞世) が弟仲秋のために記した家訓。政治,生活,教養など武士の心得を 23ヵ条にまとめたもので,中世の家訓のなかでも代表的なものである。近世になって,『今川状』『大橋流今川状』『今川童蒙解』という名で流布し,寺子屋の教科書などに多く用いられた。また『寺子今川状』『百姓今川淮状』などのように「今川」の名を借用した派生的な教科書も出回り,他方では『女今川』のように女子教訓書として流行したものまであった。

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大辞林 第三版の解説

いまがわじょう【今川状】

〔正しくは「今川了俊対愚息仲秋制詞条条」〕
家訓。一巻。今川了俊が自らの養子である弟の仲秋に対して遺のこした訓戒書。1630年、「今川帖」として刊行されて以来広く普及し、近世の児童教育に多大の影響を与えた。今川壁書。

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精選版 日本国語大辞典の解説

いまがわじょう いまがはジャウ【今川状】

今川了俊が応永一九年(一四一二)二月、弟の仲秋に与えたという教訓書。江戸時代、子弟の教科書として用いられた。「今川壁書」「今川手習状」などさまざまな呼び方が行なわれ、また「百姓今川准状」「庄屋今川」「女今川」などの類書が作られた。一方、もじり戯文を生んだり、文芸作品の趣向源となって、川柳などに多く詠み込まれたりした。

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