精選版 日本国語大辞典 「仕打」の意味・読み・例文・類語
し‐うち【仕打】
- 〘 名詞 〙 ( 「し」は動詞サ変「する」の連用形から。「仕」は当て字 )
- ① 俳優の、舞台での表情的動作。こなし。しぐさ。演技。
- [初出の実例]「お姫様をかばふての仕内には、いかにも男まさりに刀をさばくべし」(出典:役者論語(1776)あやめぐさ)
- ② 芝居や見世物の興行主。座主。仕打方。〔随筆・癇癖談(1791か)〕
- ③ 人などに接する時の態度。扱い方。しかた。ふるまい。多く悪い意味に用いる。仕打振り。
- [初出の実例]「女郎屋のしうちにぐっとふさいで、夜のあけるを待ちかね帰る」(出典:黄表紙・莫切自根金生木(1785)上)
- ④ 処罰。仕置。
- [初出の実例]「既に仕打(シウチ)にされる所、お助けなされて下さりまして」(出典:歌舞伎・夢物語盧生容画(1886)六幕)