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仕打 しうち

世界大百科事典 第2版の解説

しうち【仕打】

仕内とも書く。(1)芝居興行の出資者,興行者。江戸中期以降,芝居の名目的興行者である座本に資金を出し,実質的に興行を支配した金主を京坂ではこう称した。仕打は,大なり小なり,俳優の雇入れなど興行全般に関わったから,各座の顔ぶれの興趣などその力量によるところが大きかった。大仕打としては化政期(1804‐30)の小高屋,天保~嘉永期(1830‐54)の植久,明治期の三栄,大清などが知られているが盛衰もまた激しく,明治末期松竹が進出して大仕打の時代は終わった。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

仕打
しうち

金主」のページをご覧ください。

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世界大百科事典内の仕打の言及

【歌舞伎】より

…〈座本〉になる役者は,初期には道外方や親仁方といった老巧の脇役者であったが,しだいに立役がとって代わり,さらに若手の人気役者へ移っていく。その過程で,興行師としての手腕のまったくない座本が出て,興行不振に陥ったとき,役者座本に代わって実質上の興行者になったのが〈芝居師〉(のちの〈仕打(しうち)〉)である。そして,座本は単なる興行上の名義人の地位に落ちる。…

【興行】より

…不入りのために膨大な借金を抱え,江戸三座の座元が窮地に陥ったときの救済策として,北町奉行は1734年(享保19)8月から,他の座元が興行を代行する〈控櫓(ひかえやぐら)(仮櫓)〉の制度を設けた。上方の興行機構は江戸と異なり,興行権の所有者を〈名代(なだい)〉,劇場の持主を〈芝居主〉,興行師でしかも芸の実力と人気を兼備した役者や太夫を〈座本(ざもと)〉(江戸時代中期以降は〈仕打(しうち)〉が職掌として代行)とよび,この3者が提携して興行主体を構成した。なお江戸でいう金主・金方(きんかた)を上方では銀主(ぎんしゆ)・銀方(ぎんかた)といい,興行上の収益も損害も,分散させて処理していく分業システムが採用されていた。…

【座元(座本)】より

…なお,上方には〈座本〉といわれるものがある。江戸と性格が異なり,興行権の所有者〈名代(なだい)〉と,座頭役者(のちには名義ばかりのものになった)で興行師を兼ねた座本(のちにその職掌は仕打(しうち)が代行)とは区別されていた。劇場の所有者を〈芝居主〉と呼び,この3者で興行主体を形づくった。…

※「仕打」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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