他行(読み)たぎょう

精選版 日本国語大辞典 「他行」の意味・読み・例文・類語

た‐ぎょう ‥ギャウ【他行】

〘名〙 その場を離れてよそへ行くこと。他の場所へ出かけること。外出すること。たこう。
御堂関白記‐寛弘七年(1010)四月一二日「昨日今、依物忌他行
浄瑠璃仮名手本忠臣蔵(1748)九「折悪う夫と由良の助は他行」 〔魏書列女伝・魏溥妻房氏〕

た‐こう ‥カウ【他行】

〘名〙
花間鶯(1887‐88)〈末広鉄腸〉中三「逗留の客も過半他行(タカウ)し、夕飯までに間もあり」
② よその銀行

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「他行」の意味・読み・例文・類語

た‐ぎょう〔‐ギヤウ〕【他行】

[名](スル)よそへ行くこと。外出すること。たこう。
「明日から―するかも知れないが」〈木下尚江火の柱
[類語]外出他出お出かけお使い使い出払う家を空ける家を外にする出かける

た‐こう〔‐カウ〕【他行】

[名](スル)たぎょう(他行)」に同じ。
「此両三日職務上―したり」〈蘆花不如帰

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