仙崎(読み)せんざき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「仙崎」の意味・わかりやすい解説

仙崎
せんざき

山口県北部、日本海沿岸長門(ながと)市の漁港近世には瀬戸崎浦といい、北浦沿岸の海運の中心地、また捕鯨業の基地として知られた。第二次世界大戦後は引揚港となって、朝鮮満州(中国東北部)方面から約41万人の引揚者が上陸した港である。現在は小型底引網、刺網イカ釣り漁業を中心に年間約1万トンの水揚げがある。特産物にエソグチなどを原料とする仙崎かまぼこがある。

三浦 肇]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「仙崎」の意味・わかりやすい解説

仙崎
せんざき

山口県北西部,長門市尖角岬にある中心市街地の一部。旧町名。 1954年近隣町村と合体して長門市となる。幅約 100mの仙崎水道をへだてた青海島との間に青海大橋がかかり,青海島観光の拠点となっている。古くは長州捕鯨,現在は沿岸や沖合い漁業の基地。かまぼこ,ちくわの水産加工で知られる。

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世界大百科事典(旧版)内の仙崎の言及

【長門[市]】より

…三方を山に囲まれ,中央を深川(ふかわ)川が北流して深川湾に注ぐ。北東端の仙崎の砂嘴の先に青海(おうみ)島が浮かぶ。仙崎は近世以降北浦沿岸の海運の中心であり,捕鯨基地でもあった。…

※「仙崎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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