企業再生ファンド(読み)キギョウサイセイファンド

デジタル大辞泉 「企業再生ファンド」の意味・読み・例文・類語

きぎょうさいせい‐ファンド〔キゲフサイセイ‐〕【企業再生ファンド】

経営が困難になった企業融資出資等を行い、再建後に企業の債権株式を売却して資金を回収するファンド。有望な事業を持ちながら、過重な債務により収益性が圧迫されている企業などが対象となる。日本では、官民出資の企業再生ファンドとして、産業再生機構(平成19年に解散)や企業再生支援機構が設立されている。

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知恵蔵 「企業再生ファンド」の解説

企業再生ファンド

過剰債務に陥った企業の立て直しを目的に、投資家から資金を集め、再生ビジネスに関与するファンド(資金プール)。事業の多角化に失敗したり、過剰な債務を抱え不良債権化している不振企業の中には、本業では収益が上がっている企業や、優れた技術を持ち将来性のある企業も少なくない。企業再生ファンドは、こうした再生可能な企業に資本を投下したり、経営者を外部から送り込むなどし、その再生を支援する。企業再生ノウハウの蓄積も含め、今後、投資リスクに見合うリターンが得られるかが成功の焦点となる。

(竹内文則 富士常葉大学教授 / 森岡英樹 金融ジャーナリスト パラゲイト・コンサルタンツシニア・リサーチ・アソシエイツ / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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