伍堂卓雄（読み）ゴドウ タクオ

20世紀日本人名事典

伍堂 卓雄
ゴドウ タクオ

大正・昭和期の政治家,海軍造兵中将 日本能率協会会長;商工相;鉄道相;農相。

生年

明治10(1877)年9月23日

没年

昭和31(1956)年4月7日

出生地

石川県金沢

学歴〔年〕

東京帝大工科大学造兵学科〔明治34年〕卒

学位〔年〕

工学博士

経歴

明治34年海軍造兵中技師に任官、海大教官、海軍造兵廠監督官、大正13年呉海軍工廠長、海軍造兵中将。昭和4年満州の昭和製鋼所社長、5年満鉄理事。12年林銑十郎内閣の商工相兼鉄道相に就任。貴族院議員に勅選され、13年東京商工会議所会頭、14年阿部信行内閣の商工相兼農相。17年日本能率協会会長、18年商工組合中央会会長。20年軍需省顧問。戦後戦犯に指名されたが22年釈放、27年3月追放解除、以後、日本能率協会会長に復帰。著書に「国防資源論」「金属材料学」など。

出典　日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）

新訂 政治家人名事典 明治～昭和

伍堂 卓雄
ゴドウ タクオ

肩書

商工相,鉄道相,農相,日本能率協会会長

生年月日

明治10年9月23日

出生地

石川県金沢

学歴

東京帝大工科大学造兵学科〔明治34年〕卒

学位

工学博士

経歴

明治34年海軍造兵中技師に任官、海大教官、海軍造兵廠監督官、大正13年呉海軍工廠長、海軍造兵中将。昭和4年満州の昭和製鋼所社長、5年満鉄理事。12年林銑十郎内閣の商工相兼鉄道相に就任。貴族院議員に勅選され、13年東京商工会議所会頭、14年阿部信行内閣の商工相兼農相。17年日本能率協会会長、18年商工組合中央会会長。20年軍需省顧問。戦後戦犯に指名されたが22年釈放、27年3月追放解除、以後、日本能率協会会長に復帰。著書に「国防資源論」「金属材料学」など。

没年月日

昭和31年4月7日

出典　日外アソシエーツ「新訂 政治家人名事典　明治～昭和」（2003年刊）

日本大百科全書(ニッポニカ)

伍堂卓雄
ごどうたくお
（1877―1956）

海軍出身の政財界人。東京生まれ。1901年（明治34）東京帝国大学造兵学科卒業。海軍の造兵技術者としての道を歩み、1924年（大正13）呉工廠(くれこうしょう)長、1926年造兵中将となる。その後、予備役となり、1929年（昭和4）昭和製鋼所社長に就任。1937年林銑十郎(せんじゅうろう)内閣の商工相兼鉄相、貴族院議員、1939年阿部信行(あべのぶゆき)内閣の商工相兼農相として政界に進出。また1942年日本能率協会会長、1943年商工組合中央会会長などを歴任、財界でも重きをなす。工業規格統一を提唱するなど、戦時下の生産効率向上に努めた。終戦後、戦犯に指名されたが1947年（昭和22）釈放された。1952年追放解除後、日本能率協会会長に復帰。

［小田部雄次］

『裴富吉著『伍堂卓雄海軍造兵中将――日本産業能率史における軍人能率指導者の経営思想』（2007・三恵社）』

出典　小学館　日本大百科全書(ニッポニカ)

デジタル版 日本人名大辞典+Plus

伍堂卓雄 ごどう-たくお

1877－1956　大正-昭和時代前期の軍人,政治家。
明治10年9月23日生まれ。海軍にはいり,大正13年呉工廠長,15年造兵中将。昭和3年予備役となり,4年昭和製鋼所社長。12年林内閣の鉄道相兼商工相,14年阿部内閣の農相兼商工相。貴族院議員。東京商工会議所会頭や日本能率協会会長などもつとめた。昭和31年4月7日死去。78歳。石川県出身。東京帝大卒。著作に「国防資源論」。

出典　講談社

367日誕生日大事典

伍堂 卓雄 (ごどう たくお)

生年月日:1877年9月23日
大正時代;昭和時代の政治家;海軍軍人。造兵中将;貴族院議員
1956年没

出典　日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」