伏見里(読み)ふしみのさと

日本歴史地名大系 「伏見里」の解説

伏見里
ふしみのさと

歌枕。「能因歌枕」「五代集歌枕」「和歌初学抄」「八雲御抄」にあげられる。

<資料は省略されています>

また「袋草紙」には、俊綱が伏見の山荘にいたとき、身分賤しい宿直童が、

<資料は省略されています>

との歌を地に身を伏せて詠んだので、賞して小袖を与えた、という話を載せる。伏見に臥すをかけて詠む歌は少なくない。

なお「平治物語」の「常葉落ちらるゝ事」には、「松の木ばしらにたかすがき、しきもならはぬすがむしろ、伏見のさとになく鶉をきくにつけてもかなしきに、宇治の河瀬の水車、何とうき世をめぐるらん」と、源義朝の敗戦により常盤御前が三人の子をつれて落ちてゆく途中、伏見の民家一夜をあかす場面を記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「伏見里」の解説

伏見里
ふしみのさと

歌舞伎浄瑠璃外題
初演
明治37.6(大阪・天満座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

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