故事成語を知る辞典 「会稽の恥を雪ぐ」の解説
会稽の恥を雪ぐ
[使用例] 断行派が二年の後を
[使用例] 源九郎のそういう復讐の念は「会稽の恥を雪ぐ」覚悟というのだそうである[井伏鱒二*さざなみ軍記|1930~38]
[由来] 「史記―
[解説] ❶食事のたびに苦い味をなめて苦い思いをし、さらに二〇年以上かけて雪辱を果たしたという、越王勾践の執念が印象的。屈辱を晴らす執念を表現したいときに使うと、効果的です。❷この話は、日本では一四世紀後半の「太平記―四」で長々と紹介されていて、有名。ちなみに、范蠡はこのあと、勾践は平和な時代に仕えるべき王ではないと見抜いて、越を去り、「陶朱の富」という故事成語で知られる大富豪となった、という話が伝わっています。
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