雪辱(読み)セツジョク

デジタル大辞泉 「雪辱」の意味・読み・例文・類語

せつ‐じょく【雪辱】

[名](スル)恥をすすぐこと。特に、競技などで負けたことのある相手を破って名誉を取り戻すこと。「雪辱を遂げる」「次の試合で必ず雪辱する」「雪辱戦」
[補説]文化庁が発表した「国語に関する世論調査」で、「雪辱を果たす」と「雪辱を晴らす」について、どちらの言い方を使うか尋ねたところ、次のような結果が出た。
 平成22年度調査令和元年度調査
雪辱を果たす
本来の言い方とされる)
43.3パーセント38.3パーセント
雪辱を晴らす
(本来の言い方ではない)
43.9パーセント50.5パーセント

[類語]仕返し報復返報復讐しっぺ返しお礼参り敵討ち仇討ち意趣返しリベンジアベンジ遣り返す一矢を報いる恩を仇で返す飼い犬に手を噛まれる酒盛って尻切られる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「雪辱」の意味・読み・例文・類語

せつ‐じょく【雪辱】

  1. 〘 名詞 〙 ( 辱(はじ)を雪(すす)ぐの意 ) 以前受けた恥を、仕返すことによって消し去ること。現代では多く、競技などで、前に負けたことのある相手を破って、負けた恥をすすぐことをいう。
    1. [初出の実例]「四対〇、一高美事雪辱す」(出典:日本野球史(1929)〈国民新聞社運動部〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「雪辱」の読み・字形・画数・意味

【雪辱】せつじよく

恥をそそぐ。

字通「雪」の項目を見る

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