住友ゴム工業(読み)すみともゴムこうぎょう

百科事典マイペディア 「住友ゴム工業」の意味・わかりやすい解説

住友ゴム工業[株]【すみともゴムこうぎょう】

住友電気工業系の大手タイヤ・メーカーで国内2位。1909年英国ダンロップ社が日本法人を創業。1917年ダンロップ護謨(ゴム)として設立。1937年日本ダンロップ護謨に改称。戦時中,敵産処分によりダンロップ社所有株を処分し中央ゴム工業に改称するが,1949年に資産・商号ともに復帰。1963年住友系の傘下に入り,現社名に改称。1984年欧米現地法人が本家・英国ダンロップ社タイヤ工場を買収し,話題となった。1999年タイヤ・メーカー世界3位の米国グッドイヤーと資本・業務提携,この連合でシェアは22%となり世界トップ。2003年,オーツタイヤ合併。ゴルフ用品などスポーツ用品にも強い。本社神戸,工場名古屋,白河など。2011年資本金426億円,2011年12月期売上高6769億円。売上構成(%)は,タイヤ87,スポーツ9,産業品ほか4。海外売上比率50%。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「住友ゴム工業」の意味・わかりやすい解説

住友ゴム工業
すみともゴムこうぎょう
Sumitomo Rubber Industries, Ltd.

タイヤメーカー。1909年イギリスのダンロップの出資により創業したダンロップ・ラバー・カンパニー(ファー・イースト)リミテッドの日本支店を前身とする。1917年ダンロップ護謨(極東)として設立される。1937年日本ダンロップ護謨,1943年中央ゴム工業と改称。1949年社名を日本ダンロップ護謨に復す。1960年より住友電気工業および住友商事が資本参加をし,1963年現社名に変更するとともに日本ダンロップ護謨(のちの日本ダンロップ)を設立。アメリカ合衆国ヨーロッパのダンロップのタイヤ工場の買収やアジア進出に取り組んだ。2000年関連会社のオーツタイヤ子会社化した。2003年オーツタイヤ,日本ダンロップを吸収合併。商標「ダンロップ」の各種タイヤ製品,スポーツ用品の製造,販売を主たる事業とする。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「住友ゴム工業」の解説

住友ゴム工業

正式社名「住友ゴム工業株式会社」。英文社名「Sumitomo Rubber Industries, Ltd.」。ゴム製品製造業。大正6年(1917)「ダンロップ護謨(極東)株式会社」設立。昭和12年(1937)「日本ダンロップ護謨株式会社」に改称。同38年(1963)現在の社名に変更。本社は神戸市中央区脇浜町。住友系のタイヤメーカー。ブランド名「ダンロップ」「ファルケン」で商品展開。子会社がスポーツ用品・産業用ゴム製品を手がける。東京証券取引所第1部上場。証券コード5110。

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世界大百科事典(旧版)内の住友ゴム工業の言及

【ゴム工業】より

…第1次大戦も発展の契機となって大戦中に自転車タイヤは国産品に置き換わり,また機械工業の発展につれベルト需要が増大した。昭和に入ると,ゴム玩具やゴム靴の輸出が拡大し,自動車タイヤの国産化が進められてダンロップ護謨(極東)(現,住友ゴム工業),横浜護謨製造(現,横浜ゴム),ブリヂストンタイヤ(現,ブリヂストン)の3社が生産を開始した。しかし第2次大戦が始まると,輸出の激減,原料入手難などで大きな打撃を受けた。…

【タイヤ】より

…日本の自動車用タイヤはアメリカに次いで世界第2位の規模で,1995年の生産本数は1億4980万本,金額で7900億円となっている。自動車用タイヤの業界は世界的に寡占化の方向にあり,日本でもブリヂストン,横浜ゴム,住友ゴム工業,東洋ゴム工業の大手4社で生産全体の約9割を占める。 空気入りタイヤはイギリス人のJ.B.ダンロップが1887年に考案し,88年に特許をとった。…

※「住友ゴム工業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」