デジタル大辞泉 「余習」の意味・読み・例文・類語 よ‐しゅう〔‐シフ〕【余習】 1 残っている昔の習慣。「それが道学の―なのか、又は一種のはにかみなのか」〈漱石・こゝろ〉2 仏語。煩悩ぼんのうを断ち切ったあと心に残る煩悩の影響。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「余習」の意味・読み・例文・類語 よ‐しゅう‥シフ【余習】 〘 名詞 〙① 残っている古い習慣・しきたり。[初出の実例]「ここの心は前の余習を捨て仏道に帰入し給へとなり」(出典:細流抄(1525‐34)一五)「西洋人は外交を楽む、東洋人は之を憚る、是鎖国の余習のみにあらず」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)[その他の文献]〔劉禹錫‐観棋歌〕② 仏語。煩悩は断じても、まだその身に残っている潜在的な可能性(習気(じっけ))をいう。習慣的な気分としての残っているもの。[初出の実例]「以二有漏勝善一為レ因、三界余習為レ縁」(出典:勝鬘経義疏(611)一乗章) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例