(読み)ハイ

デジタル大辞泉 「佩」の意味・読み・例文・類語

はい【佩】[漢字項目]

[音]ハイ(漢) [訓]おびる はく
身に帯びる。「佩剣佩刀佩用帯佩
腰につける飾り。「玉佩
心にとどめて忘れない。「感佩かんぱい
難読佩刀はかし・はかせ

はい【×佩/×珮】

[名]腰に下げる飾り。び物。
[接尾](佩)助数詞刀剣を数える語。

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精選版 日本国語大辞典 「佩」の意味・読み・例文・類語

はい【佩】

  1. 〘 接尾語 〙 刀剣の類を数えるのに用いる。ふり。
    1. [初出の実例]「駑馬一疋秋霜一佩まいらせ候とて」(出典:長門本平家(13C前)七)

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普及版 字通 「佩」の読み・字形・画数・意味


8画

(異体字)珮
10画

[字音] ハイ
[字訓] おびる・つける

[説文解字]
[金文]

[字形] 会意
人+(はい)。は帯から巾を垂れている形。〔説文〕八上に「大帶に佩するなり。人・(はん)・巾(きん)に從ふ。佩には必ず巾り。故に巾に從ふ。巾、之れをと謂ふ」(段注本)とみえる。(飾)は拭の意。金文の〔頌壺(しようこ)〕に「人名)、拜して首(けいしゆ)し、命册(めいさく)を受け、佩びて以て出づ」とあり、策命を受けるとき、その命書を大帯に佩びて退出した。玉には魂振りとしての呪能があるとされ、腰に玉佩を用いた。玉佩を珮という。すべて身に著けることを佩という。

[訓義]
1. おびる、巾をおびる。
2. 玉をおびる、佩玉
3. 身につける、めぐらす。
4. 心にとどめる、深く留意する。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕佩 太知於布(たちおぶ) 〔名義抄〕佩 オビタリ・オハシム・ハク・カツグ・オヘリ・オフ・オホフ・オムモノ

[熟語]
佩幃佩慰・佩印佩珂佩亀佩玖・佩魚・佩玉佩巾・佩佩瓊・佩剣・佩香佩悃・佩紫佩綬・佩章・佩佩飾・佩声・佩帯・佩刀・佩佩筆・佩伏・佩服・佩佩蘭
[下接語]
纓佩・冠佩・感佩・環佩・魚佩・玉佩・佩・結佩・剣佩・香佩・雑佩・紫佩・珠佩・垂佩・青佩・服佩・佩・宝佩・鳴佩・腰佩・聯佩

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