出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…殷・周時代になって,儀礼の発展と制度化によって,玉はさまざまな形態と用途の礼器として大量に加工された。腰帯にさげた佩玉(はいぎよく)は本来は悪気からの護身のためであった。《詩経》衛風・木瓜に〈我に投ずるに木瓜を以てす,これに報ずるに瓊琚(けいきよ)(玉の名)を以てす〉とある,求愛の際の佩玉の贈答は霊魂の授受という呪術に発したものと考えられる。…
… 前7~前5世紀,すなわち春秋時代にはコンマ形ないしそれから変化した円い粒々を刻み出した文様の幾何学的な形の装身具が好まれた。佩玉(はいぎよく)と呼ばれる。これには新石器時代以来の弓なりの玉器(璜(こう)),幅の広い環状の玉(環(かん)),幅の狭い環状の玉(瑗(えん)),C字形やS字形等に身体をくねらせた竜形の玉などのほか多くの種類があり,それらは紐でつるして組み合わせて使用された。…
※「佩玉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」