依田佐二平(読み)ヨダ サジベイ

20世紀日本人名事典 「依田佐二平」の解説

依田 佐二平
ヨダ サジベイ

明治・大正期の政治家,実業家 衆院議員。



生年
弘化3年2月10日(1846年)

没年
大正13(1924)年10月15日

出生地
伊豆国那賀郡大沢村(静岡県賀茂郡松崎町)

経歴
伊豆国大沢村で代々名主を務める家に生まれる。叔父漢学者の土屋三餘に師事し、江戸にも遊学した。21歳で名主を嗣ぎ、維新後は足柄県第九区長・静岡県議・那賀郡長などを歴任。その傍ら製糸工場設立桑畑の開発などを行い、製糸養蚕業の発展に寄与。海運業界でも活動し、明治15年松崎汽船会社を興して下田経由の沼津・東京間航路を開いた。また、私財を投じて大沢学舎や豆陽学校を創立するなど、教育活動にも尽力。23年には第一回総選挙に出馬して当選し、衆院議員となった。北海道十勝平野の開拓者・依田勉三は弟。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「依田佐二平」の解説

依田佐二平 よだ-さじべい

1846-1924 明治-大正時代の実業家,政治家。
弘化(こうか)3年2月10日生まれ。依田勉三の兄。家は伊豆(いず)大沢村(静岡県松崎町)の名主。静岡県会議員,賀茂郡長などをへて明治23年衆議院議員。養蚕製糸業のほか海運業にもとりくみ,15年松崎汽船を創立。豆陽学校の設立にもつくした。大正13年10月15日死去。79歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android