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係結 かかりむすび

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

係結
かかりむすび

文中に一定の係助詞 (係り) が存在する場合,その文の終止にはそれぞれに呼応した,終止形以外の活用形をとる (結び) という,文語文における規則。具体的には次の2つから成る。 (1) ゾ (古形ソ) ,ナム (古形ナモ) ,ヤ,カの係りに呼応する文の結びは連体形をとる。 (2) コソの係りに呼応する文の結びは已然形をとる。なお,ハ,モに対しては終止形で受けるが,これも係結に加える説もある。終止形で文を終える「通常終止法」に対し,連体形・已然形で終えるのを「曲調終止法」という。文を終止する節以外ではこの呼応は生じない。これを「結びの消去 (流れ) 」という。係結は平安時代に確立したものであるが,鎌倉時代になると,終止形に代って連体形が一般の文の終止に使われるようになって (1) の法則が失われ,(2) も従属節内では室町時代末期まで行われたが,以後すたれた。現代語の係結は琉球方言など,いくつかの方言にしかみられない。

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