俗文(読み)ぞくぶん

精選版 日本国語大辞典 「俗文」の意味・読み・例文・類語

ぞく‐ぶん【俗文】

〘名〙
① 通俗体の文章。日常俗用の手紙などの文章。
※蛻巖先生答問書(1751‐64か)上「偖体といふは、深き仔細なし、今日通用の俗文にもあることに候」
経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後「況んや旧来の俗文を以て之を矯制せんと欲する者をや」
内容が卑俗な文。
文語文に対して、口語を混入した文体
※随筆・文会雑記(1782)二「中華にて軍のこと、後世の文にみへず。それを詳に書けば小説かかり、三国志衍義と云俗文になるゆへなり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「俗文」の意味・読み・例文・類語

ぞく‐ぶん【俗文】

日常的な言葉を用いた文章。
内容の卑俗な文。
[類語]悪文雑文難文迷文拙文乱文駄文文章

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android