最新 地学事典 「停滞水グライ土」の解説
ていたいすいグライど
停滞水グライ土
stagnogley soil
湿潤冷温帯~亜寒帯気候下の山地,台地上の平坦部や凹地に分布し,排水不良な母材のため年中停滞水により表層がグライ化した成帯内性土壌型名。停滞水成土に分類される。F.Vogel(1956)提案。常に停滞水が存在するため,表層から還元状態となり,鉄が還元溶脱作用を受けて溶脱し,水成漂白層を形成。表層上部には未分解の植物遺体と亜泥炭からなるO層,下層は灰色と赤褐色の斑紋をもつ緻密な層で不透水層を形成,塩基が溶脱されて土壌は強酸性を呈し,土壌全体が粘土質である。排水不良なため,植物の生育にとってはきわめて不利な土壌である。日本では,下北半島における松井健(1964)の研究および重粘地グループ(1967)による北海道北部の報告がある。
執筆者:松井 健・永塚 鎮男
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

