僮約(読み)どうやく(その他表記)Tóng yuē

改訂新版 世界大百科事典 「僮約」の意味・わかりやすい解説

僮約 (どうやく)
Tóng yuē

中国,後漢時代の詩人王褒の作品。王褒が成都の寡婦から1人の奴僕を買いとるという想定で契約文書になぞらえて作った押韻の戯文。家内の労務,荘園の生産と管理,遠近の市場における農工生産物の売買など,ありとあらゆる労働が奴僕の義務としてユーモラスに書きこまれ,読者の笑いをさそう。当時の人身売買文書の形式や四川地方における豪族の経済生活をうかがうのに好適の史料である。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「僮約」の意味・わかりやすい解説

僮約
どうやく
Tong-yue

中国,前漢の戯文。王褒 (おうほう) の作。奴隷を買うにあたって,その義務となる仕事を証文として書き連ね,そのため当の奴隷がだんだんしょんぼりしてゆくという内容。当時の豪族内の雇用形態などを知るうえでの貴重な資料にもなっている。

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