(読み)ジュウ

デジタル大辞泉 「充」の意味・読み・例文・類語

じゅう【充】[漢字項目]

常用漢字] [音]ジュウ(慣) [訓]あてる みちる みたす
中身がいっぱい詰まる。みちる。みたす。「充血充実充足充電充満拡充
足りないところに詰めこむ。あてる。「充塡じゅうてん充当補充
[名のり]あつ・たかし・まこと・み・みち・みつ・みつる
難読充行扶持あてがいぶち

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「充」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 6画

[字音] ジュウ
[字訓] みちる・あてる・こえる

[説文解字]

[字形] 象形
肥満した人の形。〔説文〕八下に「長なり。高なり」と二訓を列し、「儿(じん)に從ひ、(ゐく)の省聲」とするが声が合わず、全体が人の大腹の象。〔子、子道〕に「顏色充盈」という語があるが、充は全身の肥満の状をいう。大腹なるを充、盥(たらい)の中に坐してふくよかなる形を盈(えい)といい、充盈はもと肥満した人をいう語である。のち引伸して充満・充足・充実などの意となった。

[訓義]
1. 大きい、大腹の人。
2. みちる、みたす、こえる。
3. あてる、あたる、充塞する。
4. そなわる、おく、ふさぐ。
5. まこと、まことに、まことの。

[古辞書の訓]
名義抄〕充 アツ・タル・ミツ・ハジメ・ソフ 〔字鏡集〕充 ヨシ・ユク・アツ・フセグ・アタル・ミツ・ハジメ・アツク

[声系]
〔説文〕十三上に充声として統を収め、「紀なり」という。糸巻きに糸を巻き合わせて、次第に太ることをいい、紀とは糸巻きである。

[語系]
充thjiong、統thongは声近く、(総)tzong、diongも糸を集める意があり、みな同系の語である。

[熟語]
充衣・充位・充依・充・充益・充隠・充盈・充咽・充悦充衍・充・充街・充充飢・充・充給・充虚・充胸充衢・充屈・充欠充闕・充公・充・充耳・充実・充充・充食充仞・充数・充盛充斥・充積・充選・充足・充塞・充多充代・充沢・充腸・充庭充塡・充棟・充当・充忍・充肥充備・充腹・充分・充充飽・充満・充裕充閭・充類
[下接語]
殷充・拡充・完充・気充・血充・恒充・精充・体充・沢充・塡充・肥充・補充

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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