精選版 日本国語大辞典 「八文字屋」の意味・読み・例文・類語
はちもんじ‐や【八文字屋】
[一] 江戸時代、京都の版元の屋号。慶安年間(一六四八‐五二)開店。主人は代々、安藤八左衛門を名のり、現中京区麩屋町(ふやちょう)通六角下ルに住んだ。はじめ浄瑠璃本を出していたが、初代自笑のとき、歌舞伎狂言本、役者評判記を出し、さらに浮世草子を出版して八文字屋本を流行させた。文化八年(一八一一)廃業。
[二] 京都島原揚屋町にあった揚屋、八文字屋喜右衛門の店。
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