日本歴史地名大系 「八部院」の解説 八部院はちぶいん 滋賀県:大津市北部地域延暦寺東塔北谷八部院[現在地名]大津市坂本本町九院の一つ。根本中堂の北西の東塔北谷八部尾にあり、北谷の本堂。妙見菩薩を本尊とするので妙見(みようけん)堂ともよぶ。最澄が延暦九年(七九〇)に創建、承和年中(八三四―八四八)藤原良房が葺板本堂に改め、別に檜皮葺の新堂を造り梵天・帝釈・四天王の各像を最澄本願の八部尊像とともに安置したと伝える(叡岳要記)。最澄安置の妙見菩薩は閻浮提に処して国土を擁護し災いを消し福寿を増益する衆星中の最勝、神仙中の仙、菩薩の大将といわれる(七仏八菩薩所説大陀羅尼神呪経)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by