デジタル大辞泉
「公会」の意味・読み・例文・類語
こう‐かい〔‐クワイ〕【公会】
1 公式の会議。議会。
「―上に於て両院の官員より議を建て策を献するに」〈村田文夫・西洋聞見録〉
2 一般に公開される会議。
3 重大な国際間の問題を議決するための会議。「ウィーン公会」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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こう‐かい‥クヮイ【公会】
- 〘 名詞 〙
- ① おおやけの会合や会議。特に、国家の政治を論議する議会。
- [初出の実例]「若し朝廷公会の説共に是ならずと思ふことあるときは」(出典:鄰艸(1861))
- ② 一般に公開された会合。
- [初出の実例]「公会の中に於て、大いに衆人の視聴を驚かしたり」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一)
- [その他の文献]〔隋書‐虞世基伝〕
- ③ 国家の分立、存廃などのような重大な国際間の問題を議決するための国際会議。一八一五年のウィーン公会、一八五六年のパリ公会などの類。
- ④ 中国で、公認された同業組合のこと。
- ⑤ 明治初期、キリスト教で、信徒の集まりや教会をさす。また、日本最初のプロテスタント教会の呼称。明治五年(一八七二)横浜で創立。日本基督公会。
- [初出の実例]「曩になんぢの公会(コウクヮイ)はその中にとどまれり」(出典:旧約全書(1888)詩篇)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「公会」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の公会の言及
【華僑】より
…これらは同郷・同族の互助親睦を図るのが目的で,共同墓地の管理,学校の経営をはじめとし,たいていそこには共通の神や祖先をまつっているので,例祭日には全員が集まって懇親会を行う。また公会と称するものがあり,もともと同業組合の事務所をさすが,華僑社会では本国における出身地と職業の種類とが一致することが多いので,会館と公会との機能は簡単に区別しにくい。このような本当の意味での地縁血縁団体が発展して大きくなるほかに,政治的な要求から小地域のものが省単位の連合体を作り,客家が集まって大規模な客属団体を作る。…
※「公会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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