兵庫銀行(読み)ひょうごぎんこう

百科事典マイペディア 「兵庫銀行」の意味・わかりやすい解説

兵庫銀行[株]【ひょうごぎんこう】

戦後初の破綻地銀。1912年兵庫県三木市に三木勧業(合資)として創業。1944年兵庫県下の三つの無尽会社合併し,兵庫無尽として設立。1951年兵庫相互銀行に改称。1989年普通銀行に転換し兵庫銀行に改称。相互銀行・第二地銀のトップとして拡大路線を歩んだが,バブル破綻で系列ノンバンクが多額の債権を計上し赤字転落。大蔵省は元銀行局長・吉田正輝を頭取に送り込み再建を推進するが難航し,1995年8月に清算が決定。新設の〈みどり銀行〉に営業権を譲渡。1999年4月には阪神銀行と合併,みなと銀行となる。→破綻金融機関
→関連項目太平洋銀行[株]日銀特融

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「兵庫銀行」の意味・わかりやすい解説

兵庫銀行
ひょうごぎんこう

地方銀行。 1944年,山陽無尽,神戸大同無尽,東亜無尽の3社の合併により兵庫無尽として設立。 51年相互銀行への転換に伴い兵庫相互銀行に改称する。 89年普通銀行に転換,同時に兵庫銀行と改称する。兵庫,大阪,香川地盤に業務を展開し,第2地方銀行最大手となった。しかし,バブル時の乱脈融資が原因で資産内容が悪化,さらに 95年1月 17日の兵庫県南部地震の影響を受け経営破綻に陥り,同年8月 30日大蔵省と日本銀行は破綻処理することを発表。 96年1月には関係金融機関や地元民間企業などの共同出資で設立した新銀行・みどり銀行に全業務を譲渡し,清算・消滅した。

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