出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
…74年来,その周辺にさまざまな地下施設が発見され,《史記》の伝える始皇陵内部の様子もあながち荒唐とは思えぬ規模と構成を示しはじめた。とりわけ,陵東方約2kmで発見された兵馬俑坑は3000体に及ぶ等身大の武士俑と軍馬俑が軍団の隊伍そのままに埋められ,個々の兵士の顔面は個性的なまでに写実に富み,耳をそばだてた馬の形姿とともに,秦代造形作品の高度な写実性を示す一方,粛然と隊伍を整えた巨大な群像としての全体からは,陵墓守護の荘重で重厚な気分が見事に保たれている。 漢は秦の諸制度と文物をおおむね継承した。…
…また北西には石切り場の跡,封土の北には陵に付属した寝殿の存在をうかがわせる建築基壇や巨大な瓦当などが確認され,さらに陵墓修築に徴用された人々の墓地と思われる略式の小型墓が,外城の西方に多数存在している。 これらはいずれも秦の歴史を考える際の貴重な資料であるが,なかでも注目に値するものは,1975年に外城の東1225mの地点で発見された大規模な兵馬俑坑である。俑坑は3号まで確認されており,最大の1号兵馬俑坑は,東西約210m,南北約60m,深さ4.5~6.5m,総面積1万4000m2の規模をもつ。…
…始皇陵は東西345m,南北350m,高さ43mの二段築成の方墳で,二重の周壁がある。外壁が東西974m,南北2173mの広範囲を区画しているが,始皇帝の埋葬に伴う兵馬俑坑が東外壁のさらに東1.5kmから最近発見され,始皇陵の造営が,従来考えられていたよりもはるかに大規模なものであることがわかった。前漢の帝王陵の規模は,始皇陵ほどではないけれども,墳丘上に礼拝殿をつくり,まわりに近親者や高官の陪冢(ばいちよう)を築いて,石人石獣を陵前に配列した。…
※「兵馬俑坑」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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