沖縄島中南部東側にある、南北約二〇キロ・東西約一四キロ、面積約二二〇平方キロの沖縄県最大の湾。北は
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
沖縄島の太平洋に突出する北の与勝(よかつ)半島と南の知念半島に抱かれた湾。湾をとりまく急崖などの存在から,かつての陸地が断層に沿って陥没し湾になったとされる。湾口に津堅(つけん)島と久高(くだか)島がある。北に泡瀬(あわせ)(沖縄市),南に与那原(よなばる)(与那原町),馬天(ばてん)(南城市)の港がある。与勝半島先端にはアメリカ海軍のホワイトビーチがあり,一部を施設返還で海上自衛隊が使用する。北部の泡瀬の小半島は大部分が砂地で,1972年まで約200年間製塩が行われていた。勝連半島と泡瀬岬に囲まれた湾奥部には,流通加工港湾を目的とした中城港湾開発が行われており,埋立て,新港建設,工業団地などの整備が進められている。また湾は旧日本海軍の停泊地とされ,第2次大戦直前の1941年日本陸軍は中城湾要塞を設け,要塞司令部が与那原の高台にあって沖縄本島で最大の軍事基地となっていた。
執筆者:田里 友哲
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
沖縄本島の東岸、太平洋に面した湾。勝連半島(かつれんはんとう)と知念岬(ちねんみさき)、そして沖合いに久高島(くだかじま)や津堅島(つけんじま)で囲まれた閉塞(へいそく)水域で、面積約220平方キロメートル。サンゴ礁は外洋側で発達がよいが、内湾部では離礁などが点在する程度である。湾全体は1974年(昭和49)重要港湾に指定され、中城湾港とよばれる。本土復帰後、中城湾開発計画が立案され、埋立てなどによって国体(1987)会場が建設され、産業用地が整備中である。
[目崎茂和]
出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報
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