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兼愛 ケンアイ

デジタル大辞泉の解説

けん‐あい【兼愛】

自他・親疎区別なく、平等に人をすること。中国古代の思想家墨子(ぼくし)が唱えた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

けんあい【兼愛】

古代中国の思想家、墨子の倫理説。自他・親疎の区別なく、人々を全く同じように愛すること。孟子からは君父を無視する説として批判された。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内の兼愛の言及

【愛】より

…家父長的な義務感を出発点とし,〈天〉の〈命〉によるという使命感に支えられ,弱者への〈惻隠の心〉とともに,一人前の人間としての責任をまっとうしうる〈能力〉をもつことが,重視された。〈仁〉の,近きより遠きにおよぼす,現実主義的な性格にあきたらず,墨子は,〈兼愛(無私平等の愛)〉(兼愛説)を提唱したが,理想論にすぎぬとして,広く受けいれられなかった。 以上のごとく,愛の理念は,一つ一つが微妙に力点を異にしており,〈欲求説〉によって総括しようとすれば,本質を見失うものが多い。…

【仁】より

…儒家は愛に差等を設けることを是認するから,子の親に対する愛である〈〉の実践が仁を実現する第1段階であるとされ,身近なものへの愛から出発して,その愛の及ぶ範囲を順次拡大してゆけば,終極的には人類愛に到達すると考える。〈兼愛〉(無差別の愛)を主張する墨子からはこの〈仁愛〉は〈別愛〉(差別愛)だと批判される。家族愛や愛国心は必ずしも人類愛と相いれるものではないことからの批判である。…

※「兼愛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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