内垣末吉(読み)ウチガキ スエキチ

20世紀日本人名事典 「内垣末吉」の解説

内垣 末吉
ウチガキ スエキチ

江戸時代末期〜大正期の棋士 囲碁6段。



生年
弘化4年3月10日(1847年)

没年
大正7(1918)年8月5日

出生地
石見国邇摩郡仁万村(島根県)

経歴
文久2年江戸に出て、本因坊秀和入門。慶応元年3段、3年防長に遊び、木戸孝允と知り、東京の木戸邸に入った。同年4段。6年京都に移住、7年神職につき、吉田平野、松尾各神社の主典を務めた。11年鉄道省入省、13年外務省に転じた。一方12年本因坊村瀬秀甫が方円社を興すと、ここに出入りし、14年から専門家と対局、21年5段、45年6段に進んだ。この間上海、広東シンガポール、長春、ハルビンなどを巡遊した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「内垣末吉」の解説

内垣末吉 うちがき-すえきち

1847-1918 幕末-大正時代の囲碁棋士。
弘化(こうか)4年3月10日生まれ。岩田右一郎とともに岸本左一郎にまなび,文久2年本因坊秀和に入門。明治3年4段。12年方円社にくわわる。大正元年66歳で6段となる。この間,鉄道省や外務省につとめた。大正7年8月5日死去。72歳。石見(いわみ)(島根県)出身

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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