冷え切る(読み)ヒエキル

デジタル大辞泉 「冷え切る」の意味・読み・例文・類語

ひえ‐き・る【冷え切る】

[動ラ五(四)]
すっかり冷えてしまう。「からだが―・る」
愛情熱意などがすっかりなくなる。「二人の仲が―・る」
[類語]冷える冷え冷えするひんやりするめる冷え込むてるしばれる凍えるかじかむ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「冷え切る」の意味・読み・例文・類語

ひえ‐き・る【冷切】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 温かかったものが、外気にふれたり時間をおいたりして、すっかり冷える。
    1. [初出の実例]「朝暮のくいもののひえきって味もない水煮のものをくい」(出典:玉塵抄(1563)一四)
  3. 寒さが全身にしみとおってすっかり冷える。ひえいる。ひえぬく。
    1. [初出の実例]「寒気に膚(はだへ)も冷えきれば」(出典:浄瑠璃・奥州安達原(1762)三)
  4. 興味関心がすっかりなくなる。また、親密さ、愛情などが、すっかり失われる。
    1. [初出の実例]「人の気のひえきって和気のないすごいあたたまりのないがあるぞ」(出典:玉塵抄(1563)三一)

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