凌霄花(読み)ノウゼンカズラ

デジタル大辞泉 「凌霄花」の意味・読み・例文・類語

のうぜん‐かずら〔‐かづら〕【凌花/紫葳】

ノウゼンカズラ科蔓性つるせい落葉樹気根を出して他をよじのぼり、葉は卵形小葉からなる羽状複葉。夏、黄赤色の漏斗状で先の5裂する花を開く。中国原産陵苕のうしょう。のうぜん。 夏》「すすぎ場に―花をたれ/素逝」

りょうしょう‐か〔リヨウセウクワ〕【××霄花】

ノウゼンカズラ漢名

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精選版 日本国語大辞典 「凌霄花」の意味・読み・例文・類語

のうぜん‐かずら‥かづら【凌霄花・紫葳】

  1. 〘 名詞 〙 ノウゼンカズラ科のつる性落葉木本。中国原産で、観賞用に庭に栽植される。茎は小さな気根で他物にからむ。葉は対生し奇数羽状複葉、五~九枚の小葉からなる。小葉は卵形で先はとがり縁に粗い鋸歯(きょし)がある。夏、枝先に円錐花序を出し径約六センチメートルの漏斗状花をつける。花冠は橙赤色で先が不規則に五裂する。漢名、凌霄花・紫葳。のうぜん。まかやき。のうしょう。《 季語・夏 》 〔文明本節用集(室町中)〕

のう‐ぜん【凌霄花】

  1. 〘 名詞 〙 植物のうぜんかずら(凌霄花)」の異名。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「のうぜんの花 さしみ に色」(出典:料理物語(1643)七)
    2. 「のうせんやもみちにのこる夕つくひ〈風虎〉」(出典:俳諧・桜川(1674)夏二)

りょうしょう‐かリョウセウクヮ【凌霄花】

  1. 〘 名詞 〙 植物「のうぜんかずら(凌霄花)」の漢名。
    1. [初出の実例]「凌霄花綻長枝蔓。恰似龍蛇相闘凭」(出典:仏乗禅師東帰集(1335頃)藤花)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「凌霄花」の解説

凌霄花 (ノウゼンカズラ・ノウゼン;リョウセンカ)

学名Campsis grandiflora
植物。ノウゼンカズラ科の落葉つる植物,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の凌霄花の言及

【ノウゼンカズラ】より

…欧米の温暖地でも栽植されている。花の干したものを漢方では凌霄花(りようしようか)といい,利尿,通経に用いるし,茎もよく似た目的に用いられる。コノウゼンC.radicans (L.) Seem.(英名trumpet vine,trumpet tree)(イラスト)は北アメリカ南東部原産で,名前のように花はやや小型で直径4cmほどである。…

※「凌霄花」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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