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出三蔵記集 しゅつさんぞうきしゅうChu-san-zang ji-ji

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

出三蔵記集
しゅつさんぞうきしゅう
Chu-san-zang ji-ji

中国,梁の僧祐の著わした仏教の典籍目録。 15巻。後漢から彼の時代までに翻訳された仏典について,その序文などをも記すとともに,翻訳者の伝記をも掲げている。仏教が移入された初期の仏教者がいかに仏教を理解したかを知るのに重要である。

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デジタル大辞泉の解説

しゅつさんぞうきしゅう〔シユツサンザウキシフ〕【出三蔵記集】

中国梁(りょう)代の仏教書。15巻。僧祐(そうゆう)編。最古の経典目録で、梁代までに翻訳された経典の序や後記を集録し、訳経者の伝記を付けたもの。今はない道安の「綜理衆経目録」を引用。出三蔵記。僧祐録。

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世界大百科事典 第2版の解説

しゅつさんぞうきしゅう【出三蔵記集 Chū sān zàng jì jí】

中国で訳出された三蔵(経,律,論)に関する現存最古の経録。南朝梁の僧祐撰。15巻。略して《祐録》とよぶ。まず仏経と漢訳の起源を述べ,ついで後漢から梁代にいたるまでに訳された仏典の目録を掲げ,さらに120編におよぶ経典の序と後記を集録し,最後に訳経者32人(うち外国22人,中国10人)の伝記を載せている。漢訳仏典翻訳史における最重要の資料である。【礪波 護】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

出三蔵記集
しゅつさんぞうきしゅう

仏教書。15巻。中国の斉(せい)・梁(りょう)代の学僧、僧祐(そうゆう)(445―518)の作。中国でつくられた経録(仏典目録)のなかで現存(『大正新修大蔵経』55巻所収)するもっとも古いもの。後漢(ごかん)から梁代に至る訳経の記録であるが、経序や経後記などの史料および訳経僧の略伝をも掲げる。道安(どうあん)(312―385)の経録(現欠)が本書の主たるよりどころとなっている。異訳、失訳、疑経について注意が払われているが、まだ大乗・小乗の区別は明示されていない。また南朝の著作のため、北朝については手薄になっている。しかし中国古代の仏教受容を知るうえで不可欠の重要文献である。[岡部和雄]

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世界大百科事典内の出三蔵記集の言及

【大蔵経】より

…【末木 文美士】
[漢訳大蔵経]
 中国における経律論三蔵の漢訳事業は2世紀後半から始まり,11世紀末までほぼ間断なく継続された。漢訳事業の進行に伴い,訳経の収集や分類,経典の真偽の判別が必要となり,4世紀末には道安によって《綜理衆経目録》が,6世紀初めには僧祐によって《出三蔵記集》が作成された。これらの衆経ないし三蔵を,北朝の北魏で〈一切経〉と呼び,南朝の梁で〈大蔵経〉と呼んだといい,隋・唐初に及んで両者の名称が確立し,写経の書式も定着した。…

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