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道安 どうあんDao-an

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

道安
どうあん
Dao-an

[生]永嘉6(312)
[没]太元10(385).2.8.
中国,東晋時代の僧。常山扶柳の出身。 12歳のとき出家して中寺の仏図澄に師事し,のちに襄陽の白馬寺に住して慧遠ら多くの門下生とともに経典の注釈書,目録などを編纂した。太元4 (379) 年に前秦王苻堅の信を得て五重寺に住し,僧尼の規定,仏法の憲法などを起草し制定した。

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デジタル大辞泉の解説

どうあん〔ダウアン〕【道安】

[312~385]中国、東晋代の僧。仏図澄(ぶっとちょう)に師事。経典翻訳や僧団の儀式・規則の制定など、中国仏教発展に貢献。
千道安(せんどうあん)

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百科事典マイペディアの解説

道安【どうあん】

中国,東晋(しん)の仏僧。中国仏教の開拓者。西域からの来朝僧仏図澄(ぶっとちょう)に学び,漢訳経論を整理して《綜理衆経目録》を編纂(へんさん)した。その研究は般若経典に注がれたが,阿含(あごん)経や阿毘達磨(あびだつま)にも精通し,経典の本文批判の道を開いた。
→関連項目慧遠

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世界大百科事典 第2版の解説

どうあん【道安 Dào ān】

312か314‐385
中国,前秦の僧。常山扶柳(河北省正定県)の人。12歳で出家し,のち鄴(ぎよう)(河北省磁県)に至って仏図澄に師事した。ついで各地に遊学し,太行の恒山に入り寺塔を創建した。この地で廬山の慧遠(えおん)ら500人の弟子を得た。349年(太寧1),後趙の石遵に請われて長安に至り,華林園で説法した。後趙末の混乱期には,慧遠ら弟子数百人を率いて襄陽(湖北省襄樊市)に難を避け,檀渓寺を建て仏像を鋳た。習鑿歯(しゆうさくし)との会見で〈弥天(そらにあまねき)釈道安〉〈四安(天下に聞えし)習鑿歯〉というやりとりは有名である。

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大辞林 第三版の解説

どうあん【道安】

312~385) 中国東晋時代の僧。初期中国仏教の中心的存在。仏図澄ぶつとちよう門下。漢訳仏典の目録をつくり、教団の儀式・規則を定め、般若経典などの研究・解釈を行なった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

道安
どうあん
(312―385)

中国、東晋(とうしん)代の僧。普通、釈(しゃく)道安という。鳩摩羅什(くまらじゅう)以前の初期中国仏教の基礎を確立した代表的学僧。俗姓は衛氏。常山扶柳(ふりゅう)(河北省)に生まれたが幼くして両親を失い、義兄に育てられた。12歳で出家し、のち西域(せいいき)の僧仏図澄(ぶっとちょう)の弟子となり、大いに感化された。華北は五胡(ごこ)が覇を争う乱世の時代で、道安は戦乱を避けながら講説を続けた。のち襄陽(じょうよう)(湖北省)に至ったが、前秦(ぜんしん)王の苻堅(ふけん)は道安の名声を聞いて、襄陽を攻め、道安を長安に連れていった。長安時代の道安は比較的落ち着いた研究教化の生活を送った。道安は大小乗の経典を研究・注解したが、とりわけ『般若経(はんにゃきょう)』の研究に心血を注いだ。初めて経典の目録(『綜理衆経目録(そうりしゅきょうもくろく)』)を編み、翻訳のあり方に基準(五失本(ごしっぽん)・三不易(さんふえき))をたてた。しかし単なる学解に満足せず、戒律や出家者の行儀についても真摯(しんし)な探究をやめなかった。数百人の門弟がいたが、慧遠(えおん)(廬山(ろざん))がもっとも有名。
 また道安の没後16年目に長安にきた鳩摩羅什は、かつて西方(さいほう)において、東方の菩薩(ぼさつ)として道安の名声を聞いていたという。[岡部和雄]

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世界大百科事典内の道安の言及

【仏図澄】より

…30余年の宣教活動で,仏寺の建立893所,弟子は1万人近くに及んだ。弟子のなかでは,中国仏教の基礎を築いた道安が最も著名である。彼には訳経や著述がないにもかかわらず,外来の仏教が中国に根づき発展したのは,彼の広範な宣教に負うところが大きい。…

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