分配係数

栄養・生化学辞典 「分配係数」の解説

分配係数

 混じらない二つ以上の溶媒についてある物質溶解度の違いがあるとき,その系に物質を入れたとき,その物質は二つの溶媒の間で一定割合分配されることになる.そのような系で状態平衡に達したとき,溶質が二つの溶媒の間で分配される割合の指標

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化学辞典 第2版 「分配係数」の解説

分配係数
ブンパイケイスウ
partition coefficient

分配比ともいう.一つの溶質が,二つの互いにまじり合わない2層をなす溶媒にまたがって溶解するとき,両溶媒中におけるその溶質の濃度の比をいう.[別用語参照]分配の法則

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岩石学辞典 「分配係数」の解説

分配係数

二液間,あるいは固相液相が共存する場合に,同一元素でもそれぞれの相に含まれる比率は異なる.その間に分配している溶質の割合を示す係数をいう[ゴードン : 1971, 長倉ほか : 1998].

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「分配係数」の意味・わかりやすい解説

分配係数
ぶんぱいけいすう
partition coefficient

ある溶質が相互に混り合わない2種類の溶媒に溶解するとき,それぞれの溶媒中での濃度の比は,温度圧力が一定ならば,液量の多少に関係なく一定である。これを分配係数,または分配率と呼ぶ。

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法則の辞典 「分配係数」の解説

分配係数【distribution coefficient,partition coefficient】

互いに混ざらない2種の液体(溶媒)に第三番目の物質が添加されたとき,両相の濃度の比は条件によって定まる定数となる.この比を指して,分配係数という.

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