切込み(読み)キリコミ

デジタル大辞泉 「切込み」の意味・読み・例文・類語

きり‐こみ【切(り)込み/斬(り)込み】

刃物である深さまで切ること。また、その部分。「用材に―を入れる」
刀を持って攻め入ること。攻撃をしかけること。「―をかける」「―隊長
裁縫で、縫い代などがひきつれないようにはさみで切れ目を入れること。また、その切れ目。
切った魚の肉を塩とこうじで漬けた食品
切り込み砂利」の略。
[類語]彫り刻み

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精選版 日本国語大辞典 「切込み」の意味・読み・例文・類語

きり‐こみ【切込・斬込】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 切り込むこと。また、その切り目。
    1. [初出の実例]「その切(キ)り込(コ)みはまだ其んなに深くはありませんでしたけれど、退引(のっぴき)ならぬ破牢の極印である事は確かであります」(出典:大菩薩峠(1913‐41)〈中里介山〉如法闇夜の巻)
  3. 刀を振るって敵中に突入すること。
    1. [初出の実例]「うしろをきるはなか切、さざ浪切に水くるま、やあ、きりこみわきこみたたくやみうちすて刀」(出典:幸若・ほり川(室町末‐近世初))
  4. 魚肉をぶつ切りにし、塩漬けにした食品。
    1. [初出の実例]「泥亀は切込(キリコミ)の方でなければいけぬなどと」(出典:談義本・つれづれ睟か川(1783)五)
  5. 布のふちをはさみで斜めに切ること。裁縫で、布帛(ふはく)のふちのひきつったときなどにする。
  6. 冬季水中に柴を束ねて漬けて置き、避寒のためにそこに集まる魚を春になって囲みとるもの。柴漬(ふしづけ)。〔随筆・嬉遊笑覧(1830)〕
  7. きりこみじゃり(切込砂利)」の略。

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