企業経営において獲得した純成果の割合。一般的には、資本と対比した資本利益率return on investment(ROI)を指すことが多いが、さらに区分して売上高利益率を示すこともある。ROIは次の算式で計算される。
総称としての利益率を資本利益率とすると、売上高利益率はその構成要素である。前記の算式において、企業経営の元手たる資本は、総資本、経営資本、自己資本、純資産、固定資本、投下資本、使用資本などの概念を多様に使い分けて活用される。これに対する利益には、総利益、粗利益、営業利益、経常利益、税引前利益、税引後利益などがあり、分母の資本や売上高とこれも多様に対比している。
その他、分子の利益概念には、営業利益から資本コストを控除したRI(residual income、残余利益)や、近年の開発指標であるEVA(economic value added、経済付加価値)やEBITDA(earnings before interest, taxes, depreciation, and amortization、利払前税引前償却前利益)などがあり、実務上の分析目的にあわせた利益率も活用されている。
[東海幹夫]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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