前震(読み)ぜんしん

知恵蔵の解説

前震

本震の前に、本震の震源近くに発生する小さな地震。前震以外の地震と目立った違いがなく、本震の前に前震と認識することは困難。大地震でも、前震は観測されないことが多い。前震は、本震の数時間から数日前に起こることが多いが、数分前、数カ月前のこともある。

(阿部勝征 東京大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

デジタル大辞泉の解説

ぜん‐しん【前震】

大地震の数日前からその震源付近で起こる地震。数も例も少ない。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぜんしん【前震 foreshock】

大きい地震に先行して,その震央近くで小さい地震が頻発する場合がしばしばある。このような大きい地震の前の小さい地震を前震という。前震は大きい地震の先ぶれであるので,大きい地震を予知するための重要な手がかりの一つとなっている。通常,前震とは本震の直前に,そのごく近傍で発生するものを呼んでいるが,時間・空間的にもっと広い範囲で本震に先行して増加する場合があり,これを広義の前震といい,前者を狭義の前震ということがある。

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大辞林 第三版の解説

ぜんしん【前震】

本震の発生前に、その震源域と近傍で発生する小さい地震で、本震の前触れと考えられるもの。

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