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加納市 かのうのいち

百科事典マイペディアの解説

加納市【かのうのいち】

戦国時代,美濃国厚見(あつみ)郡加納郷(現岐阜市)の真宗寺院円徳寺の寺内に成立した楽市場。円徳寺(戦国時代は浄泉坊と称した)の寺内(じない)町の成立は15世紀ころと推測され,真宗門徒となった木曾川・長良川の川の民,美濃山間部の山の民などが自ら町を建設し,定住したものと考えられる。円徳寺が所蔵する織田信長の掟書によれば,1567年信長は稲葉山(いなばやま)城(岐阜城)を占領した直後に,加納の〈楽場〉に対して住人の領国内における往還の自由を保障し,借銭・借米・地子・諸役を免除,押買(おしがい)・狼藉・喧嘩・口論などを禁止するなど,従来寺内楽市場の保持していた特権を改めて保証している。加納市は,いわば自治的な自由市場であったが,次第にその特権は大名権力によって奪われ,江戸時代初頭には加納城下に吸収されて消滅した。→楽市楽座

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世界大百科事典 第2版の解説

かのうのいち【加納市】

戦国時代,美濃国厚見郡加納郷(現,岐阜市)の真宗寺院円徳寺の寺内にあった楽市場。円徳寺(浄泉坊)は当時その門前に寺内町を形成していた。この寺内町がいつ形成されたか不明であるが,この地域への真宗の教線の伸び方から,15世紀ころと推定される。円徳寺寺内町も他の真宗寺院の寺内町と同じく,真宗門徒となった木曾川,長良川の川の民,美濃山間部の山の民などが自分たちの手で町を建設し,そこに定住したものと思われる。

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