百科事典マイペディア 「加納市」の意味・わかりやすい解説
加納市【かのうのいち】
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
戦国時代,美濃国厚見郡加納郷(現,岐阜市)の真宗寺院円徳寺の寺内にあった楽市場。円徳寺(浄泉坊)は当時その門前に寺内町を形成していた。この寺内町がいつ形成されたか不明であるが,この地域への真宗の教線の伸び方から,15世紀ころと推定される。円徳寺寺内町も他の真宗寺院の寺内町と同じく,真宗門徒となった木曾川,長良川の川の民,美濃山間部の山の民などが自分たちの手で町を建設し,そこに定住したものと思われる。現在円徳寺が所蔵する永禄10年(1567)10月付織田信長の制札から,この寺内町は楽市場であり,座が認められない楽座,不入権,住民の国内自由通行権,免税権などが社会的に保証されていたことが知られる。このようにこの市場は,いわば自治的自由市場として存在したのであるが,その特権も大名権力によってしだいに奪われ,江戸時代初頭には,住民も城下町に吸収され市場は消滅してしまった。
→楽市・楽座
執筆者:勝俣 鎮夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新