加賀繍(読み)かがぬい

事典 日本の地域ブランド・名産品 「加賀繍」の解説

加賀繍[繊維・刺繍]
かがぬい

北陸甲信越地方、石川県の地域ブランド。
金沢市・白山市能美市で製作されている。室町時代初期、加賀地方への仏教布教とともに、仏前打敷僧侶袈裟などの装飾として京都から伝えられた。江戸時代には歴代加賀藩主から保護され、金箔友禅と並ぶ加賀の繍として独自の発展を遂げその完成をみた。絹糸金糸銀糸を用い、精巧な技術を駆使して、立体感のある図柄を浮きあがらせるところが特徴。1991(平成3)年5月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「加賀繍」の解説

加賀繍(かがぬい)

石川県金沢市、能美市、白山市などで生産される刺繍製品。室町時代、仏教の普及とともに、僧侶の袈裟や仏前の打敷などの装飾技術として京都から伝わったもの。加賀藩の手厚い保護を受けて発展。絹糸や金糸・銀糸を多用し、立体感のある柄を浮かび上がらせるのが特徴。国の伝統的工芸品に指定されている。

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