…(1)十種香箱 二重の箱で華麗な蒔絵が多い。上段には惣包(そうづつみ)や打敷(うちしき),源氏香之図や香割道具等,下段には聞香炉,(銀)葉盤(ぎんようばん),重香合(じゆうこうごう),香筯建(きようじたて),香札,札筒,折据(おりすえ),火末入(ひずえいれ),葉入などを納める。縦7寸5分,横6寸4分,高さ6寸7分(1寸は約3cm)。…
… 繡の流れは時代が下るにつれ,さらに緻密よりも磊落(らいらく)・平明に向かう。明代の繡技は,京都や地方の寺院に伝わる打敷(うちしき)に見られる。打敷は僧の座す高座や仏壇などの敷物であるが,日本では金襴など舶載の裂(きれ)が用いられ,明繡によるものは主として草花・鳥獣を主題に構成され,平糸を豊かに引き延べた大胆なものである。…
※「打敷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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