化学反応式(読み)カガクハンノウシキ

デジタル大辞泉 「化学反応式」の意味・読み・例文・類語

かがくはんのう‐しき〔クワガクハンオウ‐〕【化学反応式】

化学反応の質的・量的関係を、化学式を用いて表した式。左辺反応物質を、右辺生成物質を示す。両辺を=で結んで化学方程式ともいい、不可逆反応は→で、可逆反応は⇄で示す。

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精選版 日本国語大辞典 「化学反応式」の意味・読み・例文・類語

かがくはんのう‐しきクヮガクハンオウ‥【化学反応式】

  1. 〘 名詞 〙 化学式を用いて、化学反応を代数形式で表わした式。式の左辺は反応物質、右辺は生成物質を示し、左右を等号(=)、不可逆符号(→)、可逆符号()で結ぶ。反応式。→化学方程式

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化学辞典 第2版 「化学反応式」の解説

化学反応式
カガクハンノウシキ
reaction formula

化学反応における反応物と生成物の種類,およびその間の化学量論的関係を元素記号化学式を用いて表示した式をいう.反応物を左辺に,生成物を右辺にまとめて記し,物質量関係を表すため各項係数をつけ,

2CO + O2 → 2CO2

のように右向き矢印または等号で結ぶ. 印は可逆反応を表す.物質の状態まで付記したものや,熱化学方程式のように,反応に伴う反応熱出入りを書き加えた化学反応式もある.また簡略化して,注目している反応物と生成物の関係を,たとえば,

のように書くこともある.[別用語参照]化学方程式

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百科事典マイペディア 「化学反応式」の意味・わかりやすい解説

化学反応式【かがくはんのうしき】

化学方程式

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世界大百科事典(旧版)内の化学反応式の言及

【化学反応】より

…反応しあう物質を反応体(反応物),反応によって生じる物質を生成体(生成物)という。
【化学反応と化学反応式】
 人類は古くから化学反応の有用性を知り,それを利用してきた。最も古くから繰り返し発見され利用されてきた化学反応は燃焼反応で,旧石器時代にすでにわれわれの祖先は火をつくり,暖をとり身を守り,また調理に利用した。…

【化学量論】より

…この考えは近代化学の創始者たちに引き継がれ,フランスのJ.L.プルーストによって〈定比例の法則〉(1799),イギリスのJ.ドルトンによって〈倍数比例の法則〉(1808),そしてフランスのJ.L.ゲイ・リュサックによって〈気体反応の法則〉(1808)が確立され,原子・分子の概念による近代化学の確立の基礎となった。現在,原子・分子を化学記号で表した化学反応式は化学反応に伴う各成分の量的変化の関係を明示するもので,化学量論的方程式とも呼ばれ,化学反応を取り扱う場合の基本的関係として使われている。また,さらに広く物質の種々の物理的性質と化学的組成および構造式との量的関係も詳細に調べられ,経験的法則として提出されるようになり,未知の性質の推定や理論的考察のための基礎的知見として利用されている。…

※「化学反応式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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