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化石帯 かせきたいfossil zone

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

化石帯
かせきたい
fossil zone

地層がかなり広範囲にわたり特徴的な含有化石で帯状に区分される場合,そのような地層区分を化石帯という。 1856~58年,A.オッペルが西ヨーロッパのジュラ系層序の野外調査でアンモナイトの化石帯を認め,広く追跡したことに始り,現在でも地質学で活用される。化石帯は,(1) 1種類の生存期間を表わす種生存期間帯,(2) 複数種類の生存期間を組合せた共存期間帯,(3) 生存期間ではなく,1つの化石群集で特徴づけられる群集帯,などさまざまな場合がある。

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百科事典マイペディアの解説

化石帯【かせきたい】

特定の化石まは化石群を含むことによって,上下を限定された地層の部分。1種の化石で決定されるものを種帯,化石群によるものを群帯という。化石帯は古生物の生存期間を強く反映するが,生存期間と完全には一致しない。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

化石帯
かせきたい

含有化石により特徴づけられる地層区分。1種類の生存期間で表現される生存帯の場合、複数の種属の生存期間の組合せで規定される場合、生存期間とは独立に、ともに産出するある化石群集で特徴づけられる(群集帯)地層単位の場合などがある。化石帯区分を地質学に導入したのはオッペルである。1856~58年にかけての野外調査時に、西欧のジュラ系、1億9960万~1億4550万年前の層序からアンモナイトの化石帯を分け、これを広く追跡したことに始まる。その後も、地質学では野外調査に基づく化石層序学の方法の一つとして化石帯を認定し、活用されている。時代とともに進化した同一系統の継承的な種は、しばしば地域独得の固有種で、地域内の細分や対比には有効であるが、異地域間の対比には役だたず、国際対比には世界的に産出する普遍種ないしはその類縁種が使われる。ある地域で設定された上下に重なる化石帯の特徴種や多産種は、互いに異なる属、亜科、別科、別超科のことが多い。[小畠郁生]

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世界大百科事典内の化石帯の言及

【オッペル】より

…その区分された地層を帯zoneとよぶことを提唱した。帯(化石帯ともいう)は,地質学で地球の歴史を組み立てるうえでの重要な概念のひとつになっている。【清水 大吉郎】。…

【化石】より

…生物進化や環境変化の結果,個々の化石ないし化石群の産出は地質時代の特定の時間および空間に限られる。累重する地層中での化石の層位的分布を究め,化石内容に基づいて地層を化石帯biozoneに区分し,対比するのが生層位学(化石層位学あるいは生層序学ともいう)である。化石帯はいろいろの基準により定義されるが,化石の組合せや特定化石の層位的産出範囲(古生物の生存期間)に基づくものが多い。…

※「化石帯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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