ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「北村治」の意味・わかりやすい解説
北村治
きたむらおさむ
[没]2012.7.31. 東京,渋谷
大倉流小鼓方の能楽師。北村一郎の長男。父に師事。1947年『吉野天人』にて初舞台。1957年『道成寺』,1980年『関寺小町』,1985年『檜垣』を初演した。観世寿夫,観世栄夫,観世静夫(のちの8世観世銕之丞)らとともに能界の革新運動を目指した華の会の同人だった。2001年,渡辺守章作・構成・演出のポール・クローデルの詩による創作能『内濠十二景,あるいは《二重の影》』世界初公演に出演。2003年重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。(→能)
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