北海道東照宮(読み)ほつかいどうとうしようぐう

日本歴史地名大系 「北海道東照宮」の解説

北海道東照宮
ほつかいどうとうしようぐう

[現在地名]函館市陣川町

神山かみやま陣川じんかわ市街北東方の山麓に位置する。祭神徳川家康で、旧県社。元治元年(一八六四)五稜ごりよう郭が完成した時、日光東照宮から分霊奉造を受けていたシャマニとうじゆ(現様似町)から東照大権現の分霊を勧請し、五稜郭鬼門の守護神として上山かみやま村に東照宮を建立したのが始まり。明治元年(一八六八)五稜郭を占拠した旧幕府脱走軍は翌二年五稜郭北面守備のため四稜郭急造、さらに東照宮に砲台(権現台場といわれる)を設けている。しかしこの砲台は同年五月、新政府軍の攻撃を受けて陥落、東照宮も砲撃をうけて社殿を焼失した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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