北海道駒ヶ岳火山(読み)ほっかいどうこまがたけかざん

最新 地学事典 「北海道駒ヶ岳火山」の解説

ほっかいどうこまがたけかざん
北海道駒ヶ岳火山

Hokkaido Komagatake volcano

北海道渡島半島の噴火湾南岸に位置する成層火山。基底直径17km, 四方裾野を広げ,山頂部には東に開いた直径2km弱の馬蹄形火口,火口縁に砂原岳(標高1,115m)・剣ガ峰(1,140m)・隅田盛(882m)が並ぶ。北西には押出沢爆裂火口が開く。火口原は1929年大噴火の軽石で100m以上埋積,中央に昭和4年大火口・昭和17年割れ目。山腹降下軽石火砕流堆積物などの火砕物で厚く覆われ,山麓には新旧岩屑なだれ堆積物の流れ山地形も多数分布,南麓で大沼小沼・蓴菜じゆんさい沼などの堰止湖を生じている。歴史時代の活動記録は1640年以来15回,すべて山頂火口で発生。1640, 94, 1856, 1929年など大規模な軽石噴火はいずれも活動期間が短く,数日以内に終わり火砕流を伴っている。1640年噴火では軽石噴火に先行して山頂の一部が壊れ,崩壊物で津波が発生,噴火湾沿岸で溺死者700余名。1929年噴火は6月17日の1日間,噴煙柱高度14km,南東方向に降下軽石0.38km3, 四方に軽石流0.15km3火砕サージ0.004km3。1942年にマグマ水蒸気噴火,96年,98年,2000年に水蒸気噴火が発生。溶岩・軽石等噴出物は輝石安山岩(SiO2 62±2%),成層火山の溶岩に比べ後期の軽石はわずかにシリカ・アルカリに富む。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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