日本大百科全書(ニッポニカ) 「医学気象学」の意味・わかりやすい解説
医学気象学
いがくきしょうがく
medical meteorology
人間の健康や病気に及ぼす気象の影響を扱う学問。生気象学の主要な分野の一つ。熱中症(高温障害)や喘息(ぜんそく)、リウマチ、花粉症、皮膚癌(がん)など、気象が関係する病気は多い。気象の変化で病気になるのを防いだり、健康を保つための医学気象予報サービスも行われている。
[根本順吉・青木 孝]
『日本生気象学会『生気象学の事典』(1992・朝倉書店)』▽『吉野正敏・福岡義隆著『医学気象予報――バイオウェザー・病気と天気の不思議な関係』(2002・角川書店)』▽『村山貢司著『病は気象から』(2003・実業之日本社)』▽『福岡義隆著『健康と気象』(2008・成山堂書店)』▽『神山恵三著『生気象学入門 気象と人間』精選復刻(紀伊國屋新書)』▽『加賀美雅弘著『気象で読む身体』(講談社現代新書)』