十時孫左衛門(読み)ととき まござえもん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「十時孫左衛門」の解説

十時孫左衛門(初代) ととき-まござえもん

?-1643 江戸時代前期の陶工
朝鮮からつれてこられ,上野(あがの)焼の祖となった上野喜蔵次男。寛永9年細川忠利(ただとし)の転封(てんぽう)にしたがい父が肥後(熊本県)に移住。孫左衛門は義弟渡久左衛門とともに豊前(ぶぜん)上野(福岡県)にとどまって新藩主小笠原氏につかえ,上野焼2代をついだ。寛永20年死去。名は甫久。

十時孫左衛門(5代) ととき-まござえもん

?-? 江戸時代後期の陶工。
豊前(ぶぜん)上野(あがの)(福岡県)の人。上野焼6代をつぐ。文化元年(1804)に小倉藩主の命で京都に出,楽焼の製造法をまなんで帰郷した。名は甫紹。

十時孫左衛門(4代) ととき-まござえもん

?-1757 江戸時代中期の陶工。
豊前(ぶぜん)上野(あがの)(福岡県)の人。上野焼5代をついだ。小倉藩に焼き物専売を申請し,ゆるされた。宝暦7年死去。名は甫好。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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