千乗(読み)センジョウ

デジタル大辞泉 「千乗」の意味・読み・例文・類語

せん‐じょう【千乗】

《「乗」は車を数える単位
千台兵車
《中国代の兵制で、大国諸侯は兵車千台を有したところから》大国の諸侯。→万乗ばんじょう

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精選版 日本国語大辞典 「千乗」の意味・読み・例文・類語

せん‐じょう【千乗】

〘名〙
① (「乗」は車、また、車の数の単位) 千台の車。千台の兵車。
※凌雲集(814)奉和春日遊猟日暮宿江頭亭子応製〈淳和天皇〉「二月平皐春草浅、千乗犯暁出城中」 〔詩経‐魯頌・閟宮〕
② (中国、周の時代の制では、戦時天子は兵車万乗を有し、大国の諸侯は兵車千台を有したところから) 大国の諸侯をいう。
私聚百因縁集(1257)八「北房南房袖を湿り、千乗(ジョウ)百官頭(かうべ)を傾く」 〔孟子‐梁恵王・上〕
③ 「せんじょう(千乗)の国」の略。〔春秋左伝‐襄公一五年〕

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普及版 字通 「千乗」の読み・字形・画数・意味

【千乗】せんじよう

兵車千。一車に七十五人が属する。小国をいう。〔孟子、梁恵王上〕乘の國、其の君を弑するは、必ず千乘の家なり。千乘の國、其の君を弑するは、必ず百乘の家なり。

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